「おはよう、田中くん」 スクールバッグの持ち手をしっかりと掴みながら挨拶すると、彼は一瞬固まった。 「お、おはよう藤田!」 顔を赤くしながら去っていく彼をにっこりと笑って見送る。 真っ赤なリボンは緩まないようにキッチリしめる。 スカートは膝より少し上くらい。 鎖骨まで伸びたストレートの髪の毛に触れるとさらさらと揺れた。