私が闇姫になったのは2年前。幼稚園の年長の時。


「闇もそろそろ裏入りかな?」


とお父さんが言う。


「裏入りって?」


幼稚園生の私にとっては全く分からなかった。


「闇、お前、闇姫になろう。」


「闇姫?お姫様?!」


「そうだ。お姫様だ!」


「やったー!」

私は、『闇姫』をお姫様だと思い込み、裏の道へと走ったのだった。