僕の名前は姫河白雪(ひめかわしらゆき)。



中学3年生。



「おはようございます。」



「あっ、お、おはよう…っ。」



僕は挨拶をしただけ。



けれどみんなは僕に戸惑いながら挨拶を返したあと、何処かへ逃げる。



理由なんてものは簡単。



"病気だから"



"アルビノ症候群だから"



"他の人とは違うから"


知ってる。



知ってるけど辛いよね。



だって生まれた時からこうゆう反応をされてきたんだから。



『アルビノ症候群』
別名、先天性白皮症。
それは遺伝情報の欠損により先天的にメナリンが欠乏する病気。



簡単にいえば本当は伝わらなきゃいけない遺伝子が上手く伝わらず肌、髪の毛、瞳の色素がうすい病気。



僕の肌と髪の毛は白、真っ白。



瞳は赤。