健示『すみません、長い間お待たせてしまって……。』 秀之『いえいえ、お気にならさず。』 さっき部屋から出てった、倉田の親父さんとその息子(?)3人がゾロゾロまたこの部屋に入って来た。 どうせ相談でもして来たのだろう。 でも、大丈夫。 きっとこの計画は《白紙》になる。 さっきからの様子から、息子の1人はきっと、何かしら女が苦手とみた。 そんな少なくとも苦手なことを引き受ける馬鹿が、どこにいるんだって話しだ。 大丈夫。 俺は俺のままでいられる。