「ありがとう。無理しなくても、ミコトができることしてくれたらいいよ」

「できること?」

「側にいてくれるだけでいいよ。最近一人暮らしで体調悪い時1人だったからミコトがいてくれるだけで嬉しいんだ」



しんどいとき、心細くなる。
そんなとき、今はミコトがいてくれると思ったら嬉しい。



「ミコト、あの、それで、なんで私家にいるのかな?どうやって帰ってきたか覚えてなくて」

「・・・嫌いな匂いのやつが連れてきた」

「えっ!?」



嫌いな匂いのやつって、遊佐先輩?
う、うそ・・・。

遊佐先輩に迷惑かけた上、ミコトにも会ったんだ・・・。
どうしよう。
色々突っ込まれたら困るな。


言葉を交わしたんだろうか。



「あの、なにか話した?」

「別に」



ムスッと不機嫌そうなミコト。
失礼な態度とったんじゃ。