ピーッピーッピーッ


カチッ


「んー!」


私は大きく伸びをした。


隣を見ると、同じ動きをしている“もう一人の私”がいる。


私がベッドから出ると、“もう一人の私”もベッドから出る。


別に鏡がある訳じゃない。


じゃあ、どういうことなのかっていうのは
また後で説明するね。


先に、私の自己紹介。


神崎 希依 (かんざき きい)


高校一年生。


結構何でも得意。


料理とか、運動とか、勉強とか。


昔から覚えがいい方で、一度習えば全部覚えられた。


それで、アメリカの名門大学を飛び級で小学生のとき卒業した。


だから、本当は高校には行かなくてもいいんだけど、家に居ても暇だから行くことにした。