なんてゆーかさ。お前たちは大丈夫だよ。
 

本棚に向き直った流夜の背中を見て、吹雪はそう呟いた。


流夜なら、聞こえているだろう。
 

お前たちのこと、護りたいと思っている奴らが――お前たちの恋を護りたいと思ってる奴ら、案外多いんだよ?
 

友達の言うことの一つくらい、信じなよ?