朧咲夜ー真相ー【完】



からかう瞳の吹雪に、流夜は胡乱な眼差しを向けた。


「……お前、咲桜のこと呼び捨てにしてたっけ?」


「そこなの? この咲桜アホめ。別に親友のことどう呼ぼうと僕の勝手じゃん」


「……親友? ……やめてくれ、お前が相手だとものすごくどす黒い気配しかしない」


「友達になってもいいって言ったのついさっきだろ。ちなみに僕のことは「ふゆちゃん」だって。可愛いねー」


「女子同士の親友じゃねえか」


「なんだって?」


「何でもない」


ぽつりとした嫌味を、流夜は即座に撤回した。


吹雪相手に容姿をいじってはいけない。