「顔あげて。気にするな。朝間せ――夜々子さんが心配だったんだろう? まあ、俺も少し落ち込んだけど、夜々子さんも大変な時期だもんな」 「……怒ってないんですか?」 そろりと顔をあげた咲桜が上目遣いに見てくる。 流夜はやはり苦笑する。 「咲桜に怒ることなんか一個もないだろ」 「……ほんとですか?」 「まあ、連日帰ってこなかったら落ち込むけど」 「う……」 咲桜の顔が固まった。 「うん? ……今日も帰らないつもりだった?」 それはさすがにへこむ。