「夜々ちゃんには私から言っておくから、今日はこっちに来なさい。いいね?」 「……はい。お邪魔します」 「堅苦しいねえ」 在義はクスクス笑いながら部屋を出て行った。 在義の課題を二年前にクリアしてはいるが……帰る場所が華取の家、というのは相も変わらず緊張してしまう。 「おかえりなさい!」 「……ただいま」 華取家のインターホンを押すなり咲桜が飛び出して来た。 門扉のところにいた流夜は少し面喰った。 「寒いでしょ。入って入って」