「おにいちゃんには内緒ですか?」 「うん。四人だけで行こうか」 「いきますっ」 にこにこするるなの頭を軽く撫でる。 たまには頼にも一人の休日をやってもいいだろうという咲桜の判断だ。 咲桜の結婚式の日と前後してるなを引き取って以来、頼はマジメにるなの面倒を見ていた。 あのぐーたらが……と、笑満と二人でこっそり涙したものだ。 人は成長するのだな。