朧咲夜ー番外篇ー【完】



「い、生きてます……」


「もう死にかけてんだろ、お前。咲桜、悪い。先に遙音んとこ連れて行ってくる。龍さんに怒られれば無理もしないだろうから」


「わかった。気を付けてね」
 

この状態で龍生の雷は、受ける側としては相当なものだろう。
 

降渡に肩を貸した流夜と、吹雪も先に控室へ向かった。


残された咲桜とクラスメイトたち。


なんだかもの凄いものを見た顔をしている。好奇心のカタマリだ。


……笑満、先に予言してくれていて、ありがとう。


「さて」
 

くるっと、みなに向き直る咲桜。


「質問、なんでも受け付けます。私も腹括った」
 

――咲桜が息つく暇もないほど、みんなクエスチョンマークだらけだったらしい。


今朝のごはんのメニューまで問い詰められた。