「………」 「実際、桃ちゃんがどう思ってくれたかはわかりません。でも――今では在義兄さんより桃ちゃんの方がすきかもしれないってくらいですよ?」 「―――」 「……今日は在義を痛めつける日だったか?」 夜々子の言葉に、在義が槍でも刺さったようなダメージを喰らった。 それを半眼で見る龍生。 在義をここまで痛めつけられるのは、娘二人と夜々子だけだった。 桃子は特殊な位置とでも言うのか……『在義の中身』みたいな子だったから、桃子のことで在義が傷つくことはなかった。