「龍生兄さんもご存知でしょうけど、在義兄さん、わたしのこと全然気にしてませんでしたからね」
「ひでえな、お前」
「………」
幼馴染二人に挟まれた在義は、目を瞑って、ついでに耳も瞑りたい心境だった。
「でも、探しに来てくれたのが在義兄さんで、桃ちゃんに逢ったら――愛せるって、思ったんです」
「………」
龍生は黙って続きを待った。
「在義兄さんが選んだ人だから、愛するんだ、とか、愛さなくちゃ、じゃなくて、わたしはこの子を愛せるって、思ったんです。
そう思ったら、桃ちゃんが可愛くしか見えなくなりました。生まれた咲桜ちゃんもとっても可愛い。
……わたしは桃ちゃんと、友達になりたいって思いました」



