「なんというか……賑やかだねえ」
呟いた在義に、龍生はため息を返した。
ワケありの二人の結婚式。でも、そんなもの微塵も感じさせない。
「お前の娘だ。規格外でトーゼン」
「流夜くんはお前の子どもみたいなものだしねえ」
「だからっておめえ、俺のこと殴った道理じゃねえぞ」
龍生は眉間に青筋立てて言ってやった。
流夜と咲桜の結婚が正式に決まったとき、「軽く一回でいいから殴らせろ」といきなりぶっ飛ばしてきやがったのだ。
そこで殴り返して喧嘩になる二人ではないのだが、文句は散々言ってやった。
理由はやっぱりそれか。
「どっちかって言うと流夜はお前の後継」
「三人とも、見つけたのは龍生だろ。俺がもらっちゃっていいのか?」
幼い頃の流夜と降渡を引き取ったのは、当時刑事だった龍生だ。
「子どもが親の後継者んなっておかしかねえだろ。すきにこき使え」
「非道い育ての親だな。まあ、――こき使ってやるけどね?」
昏(くら)い瞳をする相棒。
龍生、自分から振った話だが、今後の流夜に同情してしまった。
強く、生きろよ。



