休日に流夜が華取の家に訪れていて、在義も休みだった日のこと。
 

咲桜の淹れたお茶を飲んでいる三人。


ふと、流夜は今思いついたことを言った。


「あの――在義さん、一つ訊いても?」


「うん?」


「今まで気に留めてなかったんですが、朝間先生の父親って――


「―――」
 

いきなり立ち上がった在義に首根っこ摑まれてすごい速さで回収された。


……え? 唖然とする流夜。
 

廊下に連れ出された流夜は、強張った表情の在義に対応を困った。


「あ、在義さん……?」


「流夜くん――それは、誰かに言われたとか、訊かれたとかいうことか?」