響「なんちゅー顔してんねん。」 紅「っ……!」 響は、私の手を握った。 ……無意識のうちに手を固く握っていた私の手を。 響「大丈夫や。この観客に届かんくても、俺らには、届くから。……まぁ、紅音の声が観客に届かへんなんてあるわけないけどな!!……不安やったら、俺に向かって歌え、な?」 紅「うんっ!!」 歌いたい、届けたい。みんなの思いを、歌を。……音を。 私は、ステージを大きな1歩を踏み出した。