赤髪少女の恋唄


バタン

紅「ふぅー。久しぶりに静かな昼休みを過
ごせそう。」


パクパク

コンビニで買ったおにぎりを食べる。

小学校は、給食だったからよかった。
中学になると、弁当持参だった。もちろん、あの人は私には弁当を作らない。

自分で作ろうかと思ったこともある。
けど、作ろうとしてもあの人は、キッチンでお姉ちゃんの弁当を作っている。1時間以上かけて。

あの人と一緒にキッチンに立つより、コンビニのおにぎりの方がいい。

紅「……あ、このおにぎりおいしい。」

新商品のすき焼きおにぎり。
これからのローテーション入り決定。

紅「ごちそうさまでした。」

顔をあげると、ピアノが見えた。

紅「なんか久しぶりに歌いたいな。」