赤髪少女の恋唄




葵「じゃあ、モデルなんて辞めてやる。」

母「え?な、何言ってるの、葵?」

葵「モデルなんて辞めるって言ったの。大好きなステーキも食べられないなんて耐えられないの。……それにお母さんに縛られるのも嫌!!」

母「お母さん、縛ってなんか無いわよ?全部あなたのためにって……。」

あなたのために……?

葵「違う!!お母さんは、ただ人気モデルの母親でありたかっただけでしょ?いつもいつも、カロリーの高いものは、食べちゃダメとか、怪我をするような遊びはダメとか。そうやって、私の自由を奪っていった!!……全部私のため?違うでしょ!自己満足のためでしょ!?」

母「な、何言ってるのよ。葵、疲れたんでしょ?休みなさい。」

葵「……私、小さい頃紅音が大好きだった。だけど、お母さんは紅音のことを見てなくて、愛してなくて。だから、私がたくさん愛そうって思ってた。なのに、だんだん自由が無くなって、あの子が自由にできてていいなあって思って、紅音を傷つけてた。……私ね、さっき喫茶店に行ってカツカレー食べたの。」

カツカレー。私が大好きな食べ物の一つ。ここ最近食べてなかった。