赤髪少女の恋唄


ーーー土曜日

私は今、地元の小さなライブハウス『オンガク』に来ている。

実はここ、地下で上には喫茶店がある。マスターは昔、バンドマンで自分で叶えられなかった夢を託すために始めたらしい。

紅「結構お客さん、入ってるな。」

響からの誘いを受けた後、一応響のバンドをググってみた。

『注目のインディーズバンド!今はまだメジャーデビューは、出来ないがこれからどのような成長を見せるか見物だ。』

なんてあった。

紅「そら、人も多いか……。」

響「はい、どうもー!」

始まったみたいだけど、何あの漫才。

真「響、いつも言ってるだろ?漫才の入り方は、やめてくれって。」

響「すまんすまん。」

客「「アハハハハ!」」

響「俺達は、Re:BIRTHと言います。さて、1曲目は、俺達が初めて作ったオリジナル曲、『Fly High』です。聞いてください。」