ガシャーン!!


今の音は……?


響「紅音!?」


俺は一目散に音がした場所に向かった。


コンコンコン


響「紅音、入るで!」

ガチャ……。


っ……!?

紅音はキャミソール姿やった。

普通やったら好きな女の子のキャミ姿なんて嬉しいやろうけど、そんな感情湧かんかった。

響「紅音……?」

紅音は自分の体を掻きむしっとった。

響「何しとるんや!?紅音、やめぇって!!」

俺は紅音の両手を掴んだ。

紅音……。

頼むから、頼むから自分を傷つけることはやめてくれ。

紅「汚い!!私は……汚い。……グズッ」

葵「紅音、あんたは汚くなんてないよ!」

紅「汚いよ!!みんなの傍に居られない。……汚れた人間がみんなの傍に居ちゃダメなんだ!!」


俺は……、紅音を抱きしめた。

紅「響!離して!!響が汚れちゃう!!」

響「紅音は、綺麗や!!」

紅「っ……!?わ、私は汚い。」

響「……紅音にやったら、汚されてもええ。」

紅「なんで!?」

響「紅音が汚れてたとしても、俺は紅音が好きやから。……ま、でも紅音は綺麗やで。」