ーーー3rdLIVE終わり

?「お疲れさま。素晴らしいライブを見せてもらったよ。」

私たちに話しかけてきたのは、40代ぐらいのダンディーな男性。

響「ありがとうございます!!」

響のこういう人見知りしないところだけは、リーダーっぽい。

?「君たちうちでデビューするかい?」

全「デ、デビュー!?」

岩「社長!こんな所にいらっしゃったのですか。」

凌「社長!?もう何がどうなってんだよ……。」

紅「……もしかしてTRUSTMUSICの社長さんですか?」

社長「あぁ、いかにも。」

真「は?TRUSTMUSIC?」

響「みんなにはまだ言ってへんかったけど、今日のライブTRUSTMUSICのスカウトの人が見に来とってん。俺と紅音は知っとってんけど……。」

玲「スカウト?じゃあ、社長の隣にいる美人な女性がスカウトマン?」

岩「あら!美人なんてお世辞が上手いのね。美人かどうかは分からないけど、私がスカウトマンよ。今日は社長にも来ていただいたのよ。あなた達の実力なら即デビューでもおかしくないからね。」

真「はぁー……。あのさぁ二人とも、そういう大事なことはちゃんと言ってくれよ。」

あ、やばい……!

真琴がガチ切れだよ。

響「知ったら凌が調子乗るやろ。いつも通りが良かったから。」

蒼「……デビュー。」

蒼、今頃理解したの?

やっぱり蒼はワンテンポ遅れてるわ。

紅「じゃあ、みんな。ご両親とかに確認とってデビューするか、決めよう。」

真「そういうこと言ってじゃねぇよ。なんで大事なこと教えないんだよ。俺たちはメンバーだろ?」

紅「……それはごめん。響も言った通りいつものみんなを見て欲しかったから。緊張してるRe:T.R.Yは、見て欲しくなかった。」

凌「真琴、今はデビューしたいか、したくないかが問題なんじゃないか?俺たちに隠してたのは、俺たちを思ってなんだ。」

凌が大人だ!?

玲「……凌、なんか変なものでも食べた?」

凌「え?マスターのオムライス食べただけだぜ。」

真「ぷっ……。マスターがなんか大人になる薬でも入れてくれてたのかな?……二人ともごめんね、怒って。」

響「俺たちこそごめんな。」

社「それじゃあデビューしたいか、したくないか、どっちだい?」

全「「デビューしたいです!!」」