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歌が終わると、自然と拍手してた。

響「紅音、歌うまいなぁ!!思わず泣きそうなったわ。」

紅「へ!?ちょ、なんでアンタがここに居るのよ!?」

響「紅音のこと探してたらピアノの音聞こえてきて。」

紅「チッ…めんどくさい奴に見つかった。」

響「紅音の声って、心に響くねんな!…紅音って歌手になるん?」

紅「……歌手なんてなる訳無いじゃん。」

響「何で!?」

紅「私の歌は、だれにも届かないから。」

響「……なぁ、さっきの曲って自作?」

紅「そうだけど。」

響「あの曲、お前の心の叫びやねんな。"お母さん、愛して"っていう。……一生懸命、愛されようとしたんやろ?」

紅音は、傷つきすぎたんや。守ってくれるはずの親に傷つけられすぎたんや。