スマホ無くすとか、あの子らしいか……。

紅「あの、これ落ちてたんですけど、どこに持っていけばいいですかね?」

スタッフに何か聞いているあの子は……。

岩「AKANE?」

あの子の手にあるのは……

岩「樹のスマホだわ。……すいません!!それ探してたのよ。」

紅「え!?これあなたのでしたか。はい、どうぞ。」

岩「私のでは無いの。本人がお礼言いたいだろうから、一緒に来てくれる?AKANEさん。」

紅「え!?どうして私の名前を。」

岩「Re:T.R.YのヴォーカルAKANEとギター/コーラスの響くんでしょ?……私はこういう者です。」

私は名刺を差し出した。

響「……TRUSTMUSIC!!」

紅「え!?」

岩「そこでスカウトしてるのよ。Re:T.R.Yのことも注目してるわ。次のライブの日が決まったら、そこのメアドに連絡してちょーだい。」

響「はい!!」

岩「じゃあ、付いてきてちょうだい。スマホの持ち主からお礼あるから。」

まぁ、お礼ていうのもあるけど、あの子達もRe:T.R.Yのこと話してたし、直接会わせればいいかって感じだった。