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紅「んっ……。今、何時?」

昨日は疲れ過ぎて布団に入ると直ぐに眠った。

紅「まだ5時か。……喉乾いたな。」

一緒に寝ていた愛と莉緒を起さないように静かに部屋から出た。

紅「暗っ……。」

まぁ、まだ5時だし当然か。

響「うぉっ!!……な、なんや紅音か。」

紅「どうしたのよ?」

響「なんか目ぇ覚めてん。紅音は?」

紅「喉乾いた。」

響「言われてみれば、俺も喉乾いたわ。」

二人で下まで降りた。

紅「響、何飲む?」

ありがたいことに響のお父さんは、ジュースとかいっぱい入れておいてくれたみたいで、何飲むか悩む。

響「お茶でええわ。」

紅「じゃあ、私もお茶でいいや。」

響「はい。」

紅「ありがとう。」

響が渡したグラスにお茶を注ぐ。

コポコポ……

静かな私たちの耳にお茶の音が響く。


何故だろう。

いつもはうるさいのに今は、静かだ。

その空間を心地いいと思うのは何故?

響との静かな空間がとても心地いい。