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私は、若佐 優子。
とあるレコード会社のスカウトをやってる。
今日は、休みでたまたま入った喫茶店の地下でライブがあるというので入っただけ。
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岩「ふーん、男子高校生のバンドか……。」
みんな一人一人の技術は高いが、それぞれ欠点がある。
一番は、ヴォーカル。
歌は上手い。だけど、胸に響いてこない。他のスカウトなら、もしかしたら声かけるかもしれないけど、私はかけない。
このバンドは、売れないから。
岩「……まぁ、自分達でよく分かってるか。」
観客がやめないでー、と叫んでいる。
MC中、ヴォーカルの子が1人、ステージ裏に走っていった。
戻ってくるまで他のメンバーは、必死に繋いでる。