「好きなら告白しろよ」


アンミが晃紀に言う。


晃紀は青ざめたまま左右に首を振った。


「なんだよ、好きなんだろ?」


アンミが晃紀のわき腹をつついて攻撃する。


晃紀は視線を泳がせて、そしてあたしを見た。


視線がぶつかり、心臓がドクンッと大きく跳ねた。


体の芯が熱くなっているのを感じる。


「月乃が見てたんだよねぇ。さっき一生懸命死神の事を探してたってさ」


「見ちゃった見ちゃった」


月乃は嬉しそうにそう声を上げる。


月乃面白いネタをアンミに提供した事で上機嫌だ。


「これはチャンスだね」


理央が小さな声でそう言った……。