自殺カタログ

そう、なんの疑いも持っていなかったからこそ、理央の小細工にも気が付く事ができなかったんだ。


「イジメっ子は、クラスには必要ないんだよ」


理央はそう言い、サイン欄をハガキに張り付けた。


額から汗が流れるのを感じた。


躊躇することなく、自殺の番号を記入していく。


番号だけじゃどんな自殺方法なのか把握ができない。


心臓がドクドクと早くなっていくのを感じる。


大丈夫。


あのハガキに書かれただけなら問題ない。


夜中の1時にポストに入れなければいけないんだから、まだ大丈夫だ。


自分にそう言い聞かせながらも、なにか重大な見落しが会ったような気がしてならない。


とにかく、今はあのハガキを理央から奪い取ることだ。


そう思い、立ち上がる。


理央はジッとあたしを見ている。


その表情はとても冷静だ。


あたしは理央に手を伸ばす。


「芽衣は、本当にバカだね」