自殺カタログ

☆☆☆

「どうして晃紀を自殺させないの?」


それは久しぶりに理央と2人で帰っていたときの事だった。


「え……?」


あたしは理央に聞き返す。


理央はとても真剣な表情をしているけれど、あたしは言葉の意味を理解しかねていた。


「理央は、今のあたしと晃紀を見てないの?」


「見てるよ?」


「それならわかるでしょ? あたしは晃紀と付き合ってるの」


「それはうわべだけでしょ? 復讐の延長線で」


「理央、まだそんな事を言ってるの?」


あたしはそう聞いて小さく笑った。


あたしの復讐は龍輝を自殺させてクラストップに立った時点で終わっている。


「悪いけど、晃紀を自殺させる気はないよ。代わりに、先生を自殺させてあげる。それでいいでしょ?」


そう言うと、理央は見る見る内に表情を歪ませていった。


「先生を自殺させるのが復讐の内ならすればいいと思う。だけど、芽衣は晃紀にもイジメられてたよね?」


少しきつい口調になってそう聞いてくる理央。