「あたしはこれからクラスカーストのトップに立ちたいと思ってる」


ずっと心に秘めていた言葉を、今初めて口にした。


「もう誰にも屈したくない。誰にもバカにされたくない。誰にもイジメられたくない!!」


そんな自分はもううんざりだった。


イジメられている間の学校生活はまさに地獄。


青春なんて言葉はこの手には入らない物だと思っていた。


それが『自殺カタログ』のおかげて状況は変わったんだ。


これはあたしが人生をやり直すためのチャンスでもある。


「龍輝は力で相手をねじ伏せていたけれど、あたしはそんな事はしない」


あたしはにはすでにプランがあった。


力でねじ伏せたって、本当にトップに立ったとは言えない。


もっと深い部分で相手を操作できないと意味がない。


「芽衣は、それでいいの?」


理央が静かな声でそう聞いて来た。


「いいもなにも、あたしが望んでいるのはそう言う事なんだよ」


あたしはそう返事をして、理央を置いて準備室から出たのだった。