一番の親友があんな死に方をして気が狂ってしまったのか、さっきから教卓の周りを歩き回っている。


「ちょっとは落ち着きなよ」


あたしがそう声をかけても、涼太には聞こえていない様子だった。


残っているクラスメートたちは涼太意外全員青ざめてうつむいていた。


早く家に帰りたいが、家に帰って1人きりになるのが不安な子ばかりが残っているからだ。


先生はあたしたちにプリントを渡して来たけれど、こんなものできる状況なハズがなかった。


「なんで、3組ばっかりこんなに……」


誰かが小さな声で呟いた。


泣いているのか、鼻をすすりあげる音も聞こえてくる。


光に月乃にアンミに登。


4人のクラスメートが短期間の内に死んでしまった事実が重たくのしかかっているようだった。