混乱はすぐに充満していく。


登の強行をどうにか止めようとしている涼太。


しかし登は止まらない。


死ぬまで止まることはない。


やがて女子生徒のペンもすべて飲み込んでしまった。


登は苦痛に顔を歪めながらも食べる事を止められず、次から次へとペンに手を伸ばす。


無理矢理飲み込んだペンが喉に突き刺さり、先端が肉を裂いて出てきている。


「おい、登! お前死んじまうぞ!?」


涼太が叫ぶ。


その声に登がそうやく涼太の方を向いた。


その目には涙が浮かんでいる。


「俺だって……こんな事したいわけじゃ……」


そこまで言った時登が大量の血を吐いた。


教室中に悲鳴が上がる。


ペン先は内臓まで突き破っていたのだろう。


登はそのまま血の海の中に倒れ込んでしまった。


先生がかけつけたのは、それから数分後のことだった。