「そういう事だと思うよ？　沢山食べて死ぬ。とか書けば、内臓破裂で死ぬんじゃないかな？」


そんな事を言いながらお菓子を口に運ぶ理央。


さすがに食べ過ぎて死ぬっていうのはないけれど、そう言う事なんだろう。


「アンミと照らし合わせて死ぬとすれば……」


あたしはそう呟いてアンミの事を思い出す。


アンミの特徴を思い出そうとするのだけれど、なかなか思い出す事ができない。


「ペンでいいんじゃない？」


理央がそう言った。


「ペン？」


「そう。今日の写真の事でアンミの使ってたペンがみんなの印象に刻み込まれたじゃん」


「それはそうだけど、ペンでどうやって死ぬの？」


「それを決めるのはこのカタログでしょ？　だけど、方法は色々あると思うよ？　体に突き刺すとか、飲み込ませるとか」


理央の言葉に想像してしまい、思わずしかめっ面をする。


そこまで苦しんで殺す必要はないけれど、龍輝を追い詰めるためには必要だ。


そう思い直し、あたしは『ペンを利用して死ぬ』と、書いたのだった。