アンミはどうにか前に進もうとするが、どうしても歩く事ができずに立ち止まってしまう。
その様子を見ているあたしたちに気がついて「あんたらも早くいけば」と、言い放ってきた。
素直に助けてほしいと言えば手をかしてあげたのに。
あたしは心の中でそう思い、アンミを憐れんだ。
アンミのプライドはどこまでもアンミの行動を邪魔しているようだ。
「行こうか」
あたしが理央に言う。
「うん」
2人で教室の出口へと向かった時、大きな物音がしてあたしたちは振り向いた。
見ると体のバラスを崩したアンミが薬品の入った戸棚にもたれかかっている。
ガラス戸の部分に頭をめり込ませるような形になっていたので、一瞬息を飲んだ。
「……っ」
小さく声を漏らして体のバランスを整えるアンミ。
頭からガラス戸に突っ込んでしまったようで、額から血が流れている。
「猛毒の棚だよ」
理央が小さな声でそう言った。
そう、アンミが突っ込んでしまったのは普段頑丈な鍵がかけられている、猛毒を扱う棚だったのだ。
その様子を見ているあたしたちに気がついて「あんたらも早くいけば」と、言い放ってきた。
素直に助けてほしいと言えば手をかしてあげたのに。
あたしは心の中でそう思い、アンミを憐れんだ。
アンミのプライドはどこまでもアンミの行動を邪魔しているようだ。
「行こうか」
あたしが理央に言う。
「うん」
2人で教室の出口へと向かった時、大きな物音がしてあたしたちは振り向いた。
見ると体のバラスを崩したアンミが薬品の入った戸棚にもたれかかっている。
ガラス戸の部分に頭をめり込ませるような形になっていたので、一瞬息を飲んだ。
「……っ」
小さく声を漏らして体のバランスを整えるアンミ。
頭からガラス戸に突っ込んでしまったようで、額から血が流れている。
「猛毒の棚だよ」
理央が小さな声でそう言った。
そう、アンミが突っ込んでしまったのは普段頑丈な鍵がかけられている、猛毒を扱う棚だったのだ。