あいつらの仲間になるなんて絶対に嫌だと。


その返事にあたしは時々呆れて、そして時々苛立ちを覚えた。


あたしと理央がクラスの上位になれば最強だと思っていた。


『自殺カタログ』を持っているあたしと、その存在を理解している理央。


いつでもクラスを支配できるのは、あたしたち2人なのだ。


それでも理央は首を縦には振らなかった。


理央がイジメにターゲットにされるかもしれないと脅してみても、ダメだった。


そしてあたしの役目は百花のサインをもらう事に変わっていた。


百花のサインが手に入れば、晃紀をぬいた全員分のサインが集まる。


順番に、十分な恐怖を与えながら殺すことができるのだ。


ある日の昼休み、あたしは百花に話しかけた。


「なぁに? 芽衣ちゃん」


百花は満面の笑顔を張り付けてそう聞いてくる。