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ここまで月曜日が待ち遠しかったのは久しぶりの事だった。


早く学校へ行きたいと言う気持ちに背中を押されて、あたしはいつもより30分も早く家を出ていた。


校門を入ったところで後ろから理央に声をかけられた。


理央もあたしと同じで、気持ちが焦って早く来てしまったようだ。


理央はあたしがハガキを使っていない事を知っている。


『卑劣だね』


理央はそう言って電話口で笑ってくれた。


今のあたしにとってその言葉は褒め言葉のようなものだった。


どれだけあいつらにひどい復讐ができるか。


それだけが重要視されていた。


そして理央もきっと同じ気持ちなのだ。


じゃないとこんなに早く登校してこなかっただろう。


2人で仲良く教室へ入ると、登と涼太の2人が登校してきていた。


あたしと視線が合った瞬間、目をそらす。


その顔は青ざめている。