「光は必ず死ぬよ」


あたしが感情のない声でそう言うと、月乃は険しい表情になった。


「冗談でもそんな事言わないで」


険しい口調になる月乃。


だけど光の事が好きというわけではない。


月乃にとって光はただ都合のいい男というだけだったはずだ。


単に、自分を守ってくれる人間がいなくなるのが困るだけだ。


特に今月乃は危機的状況にある。


そんな時に光が死んでしまったら、立場は落ちていく一方だろう。


「まぁ、見てなって」


理央がそう言い、楽しげな笑い声をあげたのだった。