『うーん…結局、来なかったね。』 「まぁ、気を落とさずに粘るよぉー!」 日が暮れる頃まで粘ったけど、 怪しい人物は現れなかった。 『残念なような嬉しいような……。』 「他の所にも異常は無しだそうです。 今日はもう休みましょう。」 【信歩、帰るぞ。】 『はーい。』 「…紫苑ッ!」 帰ろうとすると、捺央が紫苑を呼び止めた。