倉庫から私のアパートまでは約数分。


キイィッ!


アパート直前で紫苑がバイクを停止した。


『……紫苑?』


難しそうな顔で前を見ている。

その視線の先には何やら大勢の人が集まっていた。


ザワザワ…


「このアパートも古いからなぁ。」

「死人が出なかっただけでも救いだよ。」


輪の中に入って見えたのは
私が住んでたアパートが全焼して崩れた光景。