秘密の交換をしよう



「気付いてる。わかってるんだけど……どうすればいいのか、わからないの」


「告白すればいいじゃん。結木さんがリンリンの告白、断るわけないし。といいたいとこだけど、結木さんへの気持ちに気付いただけでも、進歩したね」



美穂ちゃんはなんでもお見通しなのかな。


言ってることが、当たっててなんか怖い。



「私……」


「慌てなくていいよ。リンリンなりのペースでさ。あたしとか、香織に出来ることがあったら言ってね? 絶対にリンリンの味方になるから」



二ヶ月も一人で悩んでいたものが、たった一瞬で、美穂ちゃんの言葉で軽くなった気がした。



「そういえば、明日から企画が始まるらしいね。リンリンもその企画に参加するの?」


「うん。美穂ちゃんは?」


「あたしはしないよ。自由時間減るし、面倒じゃん。今の仕事だけで十分。じゃ、あたしこっちだから。またね、リンリン」


「バイバイ」



駅とは反対方向に向かう美穂ちゃんに、小さく手を振った。



翌日から他社との共同企画の計画が進められた。


私たちの部署からは、私とハルさんしか参加しない。



「凛! やっと見つけた……! あのね……」



ハルさんの後ろを歩いていたら、香織ちゃんが走ってきた。