秘密の交換をしよう



ハルさんは料理しないって言ったのに、道具が揃ってて驚いた。


おまけに、うちにあるのよりもいいものだったし。



ソファに座って、眼鏡をかけて作業を行っているハルさんは、やっぱりかっこいい。


運んでる料理を思わず落としてしまいそうになるくらい。



それをテーブルに置くと、ハルさんは目を輝かせた。



「完成しました。どうぞ」


「おいしそうだ。あれだけの材料でよく出来たね」


「玉ねぎがあったのが、唯一の救いでした」



あれがなかったら、ただのスープになってたし。



「そっか。ん、おいしい!」



ハルくんの笑顔が、眩しすぎる……


彼の笑顔を見て、絶対に私の体温は少し上がった。



「凛ちゃんはいいお嫁さんになれるよ」


「そ、そうやって私に恋愛に興味持たせようとしたって、ダメですからね!」



とは言い返したものの、動揺を隠しきれた気がしない。



「やっぱり? でも、ホントにそう思ったから。からかってるわけじゃないからね」