翌日、教室に入れば、橋本が俺の席に座っていた。
「おはよう、遥真。あたし、弁当作ってみたの。もらってくれる?」
橋本は青色の袋に包まれた弁当を机の上に置いた。
……いらないって言ったのに。
「帰れ」
「わかった。またね」
橋本は自分の教室に戻っていった。
陰で俺への悪口がささやかれている。
「彼女にあんなあたりかたしなくてもね」
「サイテー」
正直、サイテーでもなんでもよかった。
クラスメートに嫌われるのは、今に始まったことではない。
ただ、置いていかれた弁当をどうするべきかわからなかった。
迷った挙句、それを返しにいくことに決めた。
弁当を持って隣の教室に行っても、橋本の姿はなかった。
「橋本ちゃんなら、さっき出てったよー?」
誰か知らないが、橋本と同じクラスの男子が教えてくれた。



