「千秋さんは?」
「風に当たりたくてさ」
そう言いながら、寝転がった。
つられるように、俺も寝転がる。
「千秋さん、俺の名前覚えてる?」
いつもはなにかしらの話題があるが、今日はなかった。
いや、橋本のことを話したくなかった。
だから、今さらな質問をしたんだ。
「なんで?」
「いつまでも美少年ってのは……」
「あ、そっか。遥真でしょ? ちゃんと覚えてるよ」
不意に言われると、心臓に悪い。
言われ慣れてないから、余計に。
「美少年は嫌なのかー。美少年なのに」
千秋さんはそっかそっか、と自己完結させた。
「で?」
「え?」
流されたのはなんの問題もない。
だが、こので?の意味がわからない。



