襲われるとかなんとか言うけど……
「結木さんは、私を襲わないって言いました。私は結木さんのその言葉を信じます」
「そっか……いや、それでもやっぱり別々に寝ような。明日の朝、楽しみにしてるから。おやすみ」
結木さんは私を寝室に入れ、ドアを閉めた。
これ以上の反論は受け付けませんとでも言うかのようだ。
私は諦めて、大人しくベッドに潜る。
ほんわかと香る甘い匂いは、結木さんのものに決まってる。
その匂いのせいで妙に緊張して、寝付けなかった。
ベッドの側にある小さな棚の上に置いておいたスマホの電源をつける。
時刻は深夜三時前。
普段寝る時間をとっくに過ぎていた。
今日はもう寝られないんじゃ……
こうなったら、別のこと考えよう。
明日の朝食とかいいかも。
確か、半熟の目玉焼きだっけ。
そういえば、先輩たちって結木さんのためにオムレツ作るって練習してるって美穂ちゃんが言ってた。
もし、先輩たちがお昼にオムレツを作ってきたら、明日卵料理ばっかりになるんだ……



