「お風呂、お借りしました」
まだ雫が落ちつつある毛先を、タオルで抑える。
結木さんに借りた服は、白ベースのパーカーと紺色のジャージ。
当然、サイズが大きすぎてブカブカ。
ジャージの裾は何回か折ったし、パーカーは袖が長すぎて手が隠れる。
それにしても、これはなんか……
「……エロいね」
……ですよね。
髪の毛が濡れてるから、余計にそう思えるかも。
「ドライアーあったはずなんだけど……」
結木さんが洗面台の下を開けて探してくれる。
「あの、自然乾燥でいいです」
「ダメ。凛ちゃんの髪、綺麗なんだから」
頬が赤くなっているのは、結木さんの言葉に照れたからじゃなくて、お風呂上がりだから……
だと思いたい。
「凛ちゃん、ソファーの前に座って。僕が乾かしてあげる」



