秘密の交換をしよう



私たちの身長差、何センチあるのかな……


かなり見上げないと、結木さんの顔は見えない。



「はい」


「なら、いい人だ」



どうして、私の友人ってだけでいい人ってなるの?


確かに美穂ちゃんも、香織ちゃんもいい人だけど。



「一ノ瀬さんは仕事とプライベートにメリハリがあります。だから仕事仲間として信用してます。それに、あの仕事スピードはすごい。今朝頼んで、同僚の視線の邪魔がありながらも半分以上仕上げているとは」



……すごい褒められてる。



仕事仲間として信用してる、か。


仕事を頑張ってきた私にとって、これほど嬉しい言葉はない。



それに、お互いに信用しあえてる関係って、なんかいいかも。



「そんな一ノ瀬さんの友人なら、必ずいい人のはずです。それに、ことわざにもありますよね。類は友を呼ぶって」



素直に嬉しい。


もしかして、私の友達だから許可してくれたのかな?



「友人も今から行く店に向かうそうです」



電話を終えた美穂ちゃんが、スマホを鞄にしまいながら言った。



やっぱり香織ちゃんは来るんだね。


まあ用事がない限り、香織ちゃんが断るわけないけど。