秘密の交換をしよう



……ますますありえない。



一目惚れって、あれでしょ?


初対面で好きになりましたってやつ。



でも私、見た目で好きになられても、嬉しくないんだよな……



そもそも、一目惚れ出来るほど、私は可愛くも美しくもない。


よく、小動物みたいとは言われるけど……



「ま、今告られても断るんでしょ?」


「告白されるかわからないけど……もしされたら、そうだね」


「だってさ、先輩! だから、リンリンの仕事の邪魔にならない程度に、アピールしてくださいねー?」



美穂ちゃんは、唐突にこの部署に残ってる女性社員に言った。


私としても、そう言ってもらえることは、ありがたい。



「それならそうと、早く言ってよねー」


「これで敵が一人減ったわ」



するとみんな安堵の溜め息をついた。


そこまでして、結木さんにアピールする理由が理解出来ない……



「独身OLはみんな必死なんだよ。イケメンで紳士的で、おまけに仕事が出来る。もし出世したら、玉の輿だって夢じゃない。あんな好物件、逃せないじゃん」