「凛は本当に真面目だな。気にするのはわかるけど、気にしたところでどうやって千秋さんにお金を返すつもり? 連絡先とか知らないのに」
それもそうか。
しょうがないよね。
また、次に会ったときに返そう。
「さて、イルミネーションを見るのにちょうどいい時間帯になってきたね」
目的地に着き、イルミネーションが点灯されるのを待つ。
すると、雪が舞い始めた。それと同時に、目の前がカラフルに染まる。
「綺麗……」
イルミネーションの光によって、雪が若干色付いているから、さらに綺麗に見える。
私は思わず見入ってしまう。
「俺にとっては凛のほうが綺麗だけどね」
ハルさんが後ろでそんなことを言っているのにも気付かないくらい、私は目の前の景色に夢中だった。
「凛、そろそろ満足?」
「あ、ごめんなさい」
時間を忘れすぎて、いつの間にか三十分が過ぎていた。
さすがにハルさんは退屈となったらしい。



