言われて気付いたんだけど、ここ、道の真ん中だった。
私が大声を出してしまったことによって、私たち三人は周りの視線を集めてしまった。
「……ある」
ハルさんはため息混じりにそう返した。
「じゃあ……そこの喫茶店にするか」
千秋さんは場所を決めると、迷うことなく店に入った。
「ごめんなさい、ハルさん……私のせいで……」
「なに言ってんの。凛のおかげでどうしてあんなことを言われたのか、ようやくわかるんだ。気にしなくていいよ」
ハルさんはそう言って、店に足を向けたため、私もあとに続く。
「さてと。とりあえず名前を教えてくれる? あたしは杉村千秋」
席に着き、注文を終えると斜め前に座っている千秋さんが言った。
千秋さんはハルさんの名前を知ってるから、聞きたいのは私のだよね。
「一ノ瀬凛です」
「一ノ瀬さんね。一ノ瀬さんが美少年のためにあんな怒ったところをみると、彼女としか思えないけど?」
「その通りだよ。いいから、さっさと本題に入ってくれる?」



