秘密の交換をしよう



「彼女ー? 妹の間違いでしょ。こんなのが彼女とか、釣り合ってなさすぎ」



……久々に言われたな、釣り合ってないって。


彼女の言葉は想像以上に私の胸に突き刺さった。



私は急に恥ずかしくなって、足元を見るしかなかった。



すると、私の体重が後ろにかかった。


ハルさんに引っ張られたのだ。



私はバランスを崩し、ハルさんの胸に飛び込むような形になった。



「俺の彼女を侮辱するならさっさと消えてくれないか。気分が悪いんだよ」



ありゃ、ハルさんの本性が現れちゃった。



そんな本性を隠しているとは予想だにしていなかった彼女は、固まってしまった。



まあ……そうなるよね。


会社の人たちも、これを知ったときは自分の目を疑ってたもん。



私と付き合うようになって、ハルさんは少しずつ本性を見せていった。


それも、必ず私が他の男の人に言い寄られたり、女の人にいじめられかけたりしたときだった。



おかげさまで、「結木遥真は一ノ瀬凛を溺愛している」なんていう噂が流れましたよ……